呼吸器外科・呼吸器内科HOME > みんなで知ろう!肺がんのお話
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肺がんとは
肺がんは、気管支、肺胞などに存在する細胞が何らかの原因でがん化したものです。
がんは、もとの臓器を越えて、周囲へ広がる性質(浸潤)や、もとの臓器から離れたところに飛び火する性質(転移)を持っています。
肺がんの原因は?
喫煙(ベンゼン化合物、ニトロソアミン、シアン化水素など)
- 大気汚染(アスベスト、クロム、ヒ素など)
- 遺伝的素因 など
肺がんの症状
咳
- 血痰
- 息苦しさ
- 胸の違和感(痛み)
- 無症状・・・・最多
⇒検診が重要! 「早期発見・早期治療!」
肺がん検診について
年1回
- 対象年齢:40歳以上
- 問診、胸部レントゲン撮影
- 喫煙状況によって、喀痰検査
(肺がん検診受診率は、約20~30%程度、50%以上の受診率目標。)
⇒異常があれば、2次検査(胸部CT)へ。
肺がんの種類

- 非小細胞肺がん・・・約85%
腺癌(せんがん)・・ 半数以上
扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん) etc. - 小細胞肺がん・・・・・約15%
非小細胞肺がんと小細胞肺がんは治療法が異なります。
肺がんの治療法
手術 | 胸腔鏡(きょうくうきょう)手術が増加 |
---|---|
抗癌剤による化学療法 | がん細胞の増殖機構(細胞分裂)を標的とし作用 |
放射線治療 | X線や他の高いエネルギーの放射線を肺やリンパ節に照射 |
分子標的治療薬 による化学療法 | がん細胞の各遺伝子変異を標的とし作用 |
免疫療法 | がん細胞のPD-L1発現に応じて使用 |
まとめ
肺がんは身近な病気です。
- 自覚症状が少なく、早期発見が大切です。
- 集学的治療の進歩により、病状に応じて適切な治療ができるようになってきています。
- もし、肺がんと診断された場合、専門家の意見を踏まえ、現状を的確に判断し、前向きに、納得のいく治療を計画しましょう。